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「世界トップシェアを勝ち取った田舎の小さな工場の奇跡」 山中重治著 幻冬舎

耐熱塗料のオキツモ株式会社の創業70年を記念して、3代目社長が著した書籍です。

一口に会社のDNAと言っても、その社風の強みを実際の事業に反映するには、社長の経営者としての力量と社員の力が一丸とならないと難しいのだなあと感じます。

研究開発型の会社のようですが、成果が事業として成り立つニーズに行きつくまでは紆余曲折あり、たいへんな様子が伺えます。

それでもただでは諦めない強い意志が、ソフトな文体にも関わらず、じんじんと伝わってきます。

「選択と集中」、「合議制」を否定する生きた組織は、中小企業のみならず、「合理性の幻想」や「ドクトリン適合対応策」の罠(参考 「小さく賭けろ!」 ピーター・シムズ著 日経BP社)に陥った規模の大きな会社にも参考になるものと思います。

ただ、まねしようとと思ってまねできないのがDNA。

そこは、やはり、日々の努力をどのような態度で積み上げていくかにかかっているのでしょう。